柏木です。ついにマスクも自由になり、リモートから出社も増えてきましたね。それでも採用活動は新卒も中途もオンラインが主流。これは企業の採用活動にも大きな変化をもたらし、会社紹介動画はその中心的な役割を担っています。しかし、この会社紹介動画、ただ作れば良いというものではなく、効果的な活用法や、見る側が何を求めているのかという視点がウルトラハイパー重要となります。また、制作する側にとってはコストや手間などの問題もありますよね。コスト感がわからないと、「えっ?そんなかかかるの?」ともなる動画。この記事では、そんな会社紹介動画の「なぜ」「何を」「どうする」について、具体的な事例を交えながら詳しく解説していきます。動画のメリット・デメリット、効果的な作り方・運用法、そして動画制作の際のポイントについても触れています。他会社紹介動画を作ろうと考えている企業側の方へ、より魅力的で効果的な動画を制作するための参考になれば嬉しいです!1. 会社紹介動画を活用する理由会社紹介動画は、求職者にとって企業の文化や雰囲気を理解する重要な手段であり、企業にとってはブランドイメージを強化し、優秀な人材を引きつける効果的なツールになりました。採用に限らず、大手マーケティング会社のHubSpotの調査では、消費者の54%がブランドからのビデオコンテンツを望んでいるというデータもあります。ラクですよね、動画。GoogleやAppleなどの大手企業は、自社のSNSで会社紹介動画を活用し、企業文化や働く環境を広く公開している。これにより彼らは優秀な人材を引きつけ、ブランドのイメージを強化してますね。会社紹介動画は、求職者と企業の双方にとって有益であり、企業ブランドの強化や人材獲得に対する重要な戦略となりつつあります。1-1. 会社紹介動画の重要性会社紹介動画は、求職者が企業を深く理解するための有効なツールであり、企業が自身のブランドや理念を伝えるための重要な手段であると思いつつも、正直どこまで有効で重要なのかがわからないと思います。Workopolisの調査によると、ビデオを採用プロセスに取り入れた企業は、採用情報を閲覧する求職者の数が34%増加すると報告されています。また、ユーザーの80%は、テキストのみの情報よりもビデオを記憶しやすいと答えています(Insivia)。会社紹介には、・機能的な紹介:仕事内容や業務について、配属となる組織のこと、面と向かって聞きづらいQAなど・情緒的な紹介:ブランドやパーパス、サステナビリティなどの取り組みがあります。例えば、Unileverは、企業のサステイナビリティへの取り組みを強調した会社紹介動画を制作し、その理念と実際の取り組みを求職者に示しています。この動画は求職者に対して、Unileverが持続可能な未来を目指している企業であることを印象付け、同様の価値観を持つ人材を引きつけています。今年の採用活動として効果を出したいのであれば機能的な紹介が大事で、じわじわとチリツモで効果を出していきたいのであれば情緒的な紹介をしていく必要があります。会社紹介動画は、企業が自身の価値観や理念を伝え、求職者の関心を引く効果的な手段となりますが、その分使い方も曖昧になってしまうもの。次からは実際の使い方について見ていきましょう。---1-1-1. オンラインの会社説明会オンラインの会社説明会は、時間や場所の制約を受けずに多くの求職者に企業情報を提供するための効率的な方法になりました。会社紹介動画を作りたい、という方が使用したいシーンの多くもオンラインの会社説明会だと思います。企業は一度の説明会で全国、あるいは世界中の求職者にアクセスでき、求職者は自宅から参加できるのであらゆる地域の学生にアプローチが出来ます。例えばソフトバンクやリクルートは、オンラインでの会社説明会を実施し、全国各地からの参加者を受け入れています。これにより、地方からの参加者も含めた多くの求職者に情報提供を行うことができています。色んな事情で”今”勤務地から離れたところにいる方もいるはず。オンラインの会社説明会は、広範囲の求職者に対して情報を提供し、企業との接触を増やす効果的な手段です。1-1-2. 就活スケジュールの変化就活スケジュールは毎年微妙なマイナーチェンジがあったり、「もはや通年採用しているので就活スケジュールあんまり気にしない!」と思う企業も多いと思いますが、とはいえ学生側のスケジュールに波はあります。就活スケジュールの変化に対応するためには、学業と両立しやすいツールであることが求められます会社紹介動画が有効なツールとなります。会社紹介動画は求職者がいつでも企業情報を得られる手段となり、企業と求職者の情報格差を縮小できます。1-1-3. 1人あたりの平均エントリー数1人あたりの平均エントリー数は増えてきています。プレエントリー(説明会などの参加)は1人あたり約30社。WEBの説明会参加は15社、応募数も15社、そして一人あたりのない定数2.52社ということで企業からすれば激戦も激戦。でも学生さんが就活に費やす時間は増えないので、相対的に1社にかける時間は薄くなります。その中で会社紹介動画は企業が自社の魅力を伝え、優秀な人材を確保するための重要なツールとなります。引用元:就活みらい研究所 就職白書2023 ~就職活動・採用活動の振り返りと今後の見通し(https://shushokumirai.recruit.co.jp/whitepaperarticle/20230407002/)1人あたりの平均エントリー数が増える中、会社紹介動画は企業が自社を他社から差別化し、求職者の関心を引くための重要なツールとなります。---1-1-4. SNSなどの媒体と相性が良いSNSは視覚的な情報が伝わりやすい媒体であり、会社紹介動画との相性が良い。企業はSNSを通じて会社紹介動画を共有することで、より広範囲の求職者に対して自社の魅力を伝えることが可能です。特にコロナ期間中に家にいることの多かった学生さんには”人の良さ””自分と肌感が合いそう”といった情緒的な訴求はとても刺さります。企業の文化や働く環境を訴求するのは文字よりも動画の方が伝わりやすくなりますよね。Airbnbもより広範な求職者に対して自社の魅力を伝え、高いエンゲージメントを達成しているとのことです。SNSは視覚的な情報が伝わりやすく、普段学生さんが見ている情報収集手段とも同じとなるので会社紹介動画との相性が良いです。これを利用し、企業はより多くの求職者に対して自社の魅力を伝えることができます。2.会社紹介動画の活用メリット2-1. 会社説明会中に動画を流す会社説明会中に動画を流すことは、情報伝達の効率性と効果性を高め、興味や印象を深める強力なツールとなります。視覚的な情報は聴覚情報よりも60,000倍速く脳に処理されるとされています。そのため、動画を利用することで、求職者が情報を効率的に理解し、記憶に残りやすいというメリットがあります。そんな言うならあなたも今ここで動画やりなさいよってお考えだと思います。仰るとおりです!(SEO的にあれなので文字にしております、すみません)GoogleやAppleなどの大手企業は、会社説明会中に自社の文化や価値観を伝えるための動画を流すことで、求職者に強い印象を与えています。会社説明会中に動画を流すことは、求職者に効率的かつ効果的に情報を伝え、印象を深めるための重要な手段となります。2-2. オンラインの会社説明会オンラインの会社説明会に動画を活用することは、求職者に強い印象を、企業の魅力を鮮やかに描き出すことが可能です。オンライン説明会を実施する企業の多くがZoomやMicrosoft Teamsなどのプラットフォームを活用してると思いますが、全員集合するまでの5分〜7分ぐらいが無音だとめっちゃ気まずくないですか?ここでまずループ再生で流しておけると便利ですよね。あとは社内のオフィスツアーや時間帯があわない社員の声を直接とどける手段としてもすごく有用です。オンラインの会社説明会に動画を活用することで、求職者とのコミュニケーションを深め、企業の魅力をはっきり伝える事が出来ます。2-3. 何度も見返せる面接の場で皆さん「逆質問(学生さんから質問を受け付ける時間)」を設けていらっしゃると思いますが、時々「なんでこのタイミングでこんな基本的な質問されるんだろう?」と思ったりしますよね。相手もめっちゃ一生懸命なので、純粋に知る場所がないのかな・・・?といった、疑問を解消出来るのも動画です。会社紹介動画は何度でも見返せるため、求職者が情報を深く理解し、決断を後押 しやすくする有効なツールとなります。大手企業の多くは、自社のウェブサイトやYouTubeチャンネルに会社紹介動画を掲載しています。これにより、求職者は自分のペースで何度でも動画を見返し、企業の情報を吸収することができます。働き方やキャリアパスなど、よくある質問は動画にまとめて、マイページなどに限定公開で設置しておきましょう。会社紹介動画は何度でも見返せるため、求職者が情報を深く理解し、決断を後押しするための重要なツールとなります。視覚的な情報の威力を活用し、自社の魅力を的確に伝えることで、より多くの優秀な求職者を引き付けることが可能となります。3.会社紹介動画のデメリット3-1.度作ったら作り続けないといけないいいことだけではなく、デメリットもある会社紹介動画。ここからはデメリットについてご説明していきます。会社紹介動画を作成すると、その更新を継続する必要があります。企業の状況は常に変化します。新製品やサービスの開始、組織体制の変更、企業文化の進化など、これらの変化を反映するためには、定期的な動画の更新が必要となります。少なくとも1年に一度は更新を怠ると、古い情報がそのまま公開され続けることになり、間違った印象を求職者に与える可能性があります。季節感、マスクの有無・スマートフォンなどから「古い」と思われないようなメンテナンスが必要です。商品のロゴやサービス名などが変わった場合も作り直す必要があります。会社紹介動画を作成するという選択は、定期的な更新もコストにいれてから取り組んだほうがいいです。ただ、それでもなお、その効果は更新の手間いじょうのメリットがあります。3-2. クオリティで劣後する高品質な会社紹介動画の制作は専門的な知識と技術を必要とします。会社紹介動画は、企業のブランドイメージを直接影響します。そのため、質の低い動画は企業の評価を下げる可能性があります。しかし、高品質な動画を作成するには、ビデオ制作の専門知識、高度な編集スキル、良質な機材などが必要となります。一部の企業では、内部に専門のビデオ制作チームを持つことで、高品質な会社紹介動画を制作しています。しかし、すべての企業がこのようなリソースを持つわけではなく、特に中小企業では品質の高い動画制作はほぼ困難です。予算が足りません。悲しい。YouTubeやTikTokを見ていると意外と自分たちで作れそう…と思えるものも沢山有ります。会社紹介動画のクオリティは非常に重要ですが、その製作は専門的な知識や技術が必要であり、全ての企業が自身で制作できるものではないという現実を理解することが重要です。必要に応じて外部の専門業者さんに委託することも検討しておきましょう。3-3. 制作コストがかかる外部の制作会社に外注するにしても、内製化するにしても会社紹介動画の制作は、一定のコストを必要とします。*動画制作には、スクリプトの作成、撮影、編集、ポストプロダクションなど、さまざまなプロセスが含まれます。良質な機材や専門ツールも必要は必要ですが、機材関連は年々安くてもいいものも増えてきました。正直撮影機材はiphoneで十分です。Photoshopなどのソフトがあればある程度の品質は作れます。ただし、ソフトの編集技術などを覚えるのはかなり時間がかかるので編集は外注することをオススメします。全てコストを生むため、初期投資や維持費用が必要となります。例えば、専門のビデオ制作会社に依頼した場合、一本の会社紹介動画の制作費は平均的に60万円です。大手企業だと数百万円にも及ぶことがあります。また、自社で制作する場合でも、専門的な機材やソフトウェアの購入、人件費などが発生します。会社紹介動画の制作は一定のコストを伴います。予算の設定やコストパフォーマンスを考慮しながら、最適な制作方法を選ぶことが重要です。5.動画の作り方5-1. テーマ設定ここからは動画の作り方についてご説明していきます。テーマ設定は、動画の方向性を明確にし、視聴者にとっての価値を創出するための重要なステップです。テーマは動画全体の中心となるメッセージであり、それが視聴者に対してどのような価値を提供するかを示します。明確なテーマを設定することで、制作過程がスムーズに進み、視聴者にとって関連性と一貫性のあるコンテンツを提供することができます。情緒的な訴求をしたいのか、機能的な訴求をしたいのかを決める必要があります。例えば、「社員の1週間のスケジュールを紹介」というテーマを設定すれば、会社の一日を体験することができます。これにより、視聴者は会社の雰囲気や社員の働き方をより深く理解することができます。テーマ設定は、視聴者に対して価値を提供し、動画の一貫性を保つための重要なステップです。それにより、視聴者はあなたの会社についてより深く理解することができ、この体験を通じて会社とつながりを感じることができます。色んなテーマを広く浅くいれないようにすることもポイントです。5-2. 担当者の選定作る事が決まったら、動画制作の担当者を選定しましょう。色んな人とのやりとりが増えるため、プロジェクトマネージャーのような立ち位置で動画の品質と効果を最大化するための担当が必要です。動画制作は専門的な知識と技術を必要とするため、適切なスキルを持った担当者を選定することは重要です。また、担当者はプロジェクトの進行管理も行うため、組織とコミュニケーションを取る能力も求められます。5-3. 出演する社員の選定出演する社員の選定は、会社の文化や価値を映像を通じて伝えるためにとても重要です。採用ペルソナに近い人に出演して貰う、配属となる部署の人に出てもらいましょう。会社紹介動画では、会社の雰囲気や働く環境を具体的に示すことが求められます。そのため、出演する社員は、会社の文化や価値を具現化し、視聴者に伝える役割を担います。Googleの「Life at Google」シリーズでは、様々な職種、バックグラウンドを持つ社員が出演し、彼らの日常の業務やGoogleでの生活を紹介しています。これにより視聴者はGoogleの多様性と開放的な文化を直接感じることができます。出演する社員の選定は、会社の文化や価値を具体的に視聴者に伝えるために重要です。そのため、多様なバックグラウンドを持つ社員を選ぶことで、会社の多様性と「ダイバーシティとか力を入れてそうだな」というのを伝えることができます。5-4. 台本作成台本は、動画のストーリーテリングを計画し、視聴者に明確なメッセージを伝えるための重要なツールです。台本は映像の内容を組織的にまとめ、メッセージの流れを視覚化します。それはまた、撮影のガイドラインとして機能し、出演者やカメラマンに何をすべきかを明確に示します。「動画撮りたい!がんばりたい!」という気持ちが溢れすぎるととりあえず撮影したくなる気持ちはお察しします。私柏木もかつてはそんな頃がありました。しかし、編集になるトそんな自分を全力ビンタしたくなるタイミングがやってきます。台本は超大事です。大きな声でもう一度言います、台本は超大事です!!台本は、動画のストーリーテリングを計画し、視聴者に対して明確なメッセージを伝えるための重要なツールです。それはまた、撮影のガイドラインとして機能し、プロジェクトの全5-5. 撮影方法、編集方法、動画の長さについて効果的な会社紹介動画を作成するためには、適切な撮影方法、編集方法、そして動画の長さを検討する必要があります。撮影方法は、映像が伝えるべき内容や雰囲気を決定します。また、編集方法は視聴者が情報をどのように受け取るかを大きく左右します。キレイなエントランスが良いときもあれば、実際の仕事現場の方がいいときもあります。こればかりは状況によります。動画の長さは視聴者の注目度や理解度に影響を与えます。最近であればタテ型ショート動画、横型の動画も長くても10分ぐらいにしましょう。10分を超えるようであれば、別の動画としたほうがいいです。動画の時間はトレンドがかなり左右します。最近のYouTubeはショート動画か、20分以上の長尺動画となっています。このトレンドを丁寧に見ながら作る必要がありますが、迷ったら10分以内にしましょう。6.動画運用のコツ6-1. 修正箇所の見直し作成した会社紹介動画は定期的に見直し、修正箇所がないか確認することが重要です。企業の状況や方針、業績は常に変化します。そのため、会社紹介動画もこれらの変化に合わせて更新する必要があることは先述の内容でお伝えしました。もう一つ、動画の内容が学生に刺さるかどうかは「出してみないと分からない」ということです。動画を作って終わりではなく、離脱率や視聴後にいただく質問を通じて動画の内容を磨いていく必要があります。ブランディング動画を除いて、出来れば月に1回は手直ししたいです。会社紹介動画は定期的に見直し、企業の変化を反映させることで、視聴者に対して最新かつ正確な情報を提供することができます。動画は鮮度がとても大事です。6-2. URLに気をつける会社紹介動画は修正・手直しがした方が良いとお伝えしました。しかし、YouTubeは動画を大幅に手直しするために入れ替えると、その度にURLが変わります。変更したURLが古いままスカウト媒体やマイページに載せていると閲覧出来ない状態になってしまうため見る側からすれば「募集終わったのかな…」と邪推されます。もったいない。私たちはコレを防ぐためにVimeoを使っていますが、手直しをしたらURLを載せているものを全て入れ替えるようにしましょう。6-3. 季節感を捉えた運用季節感を反映した会社紹介動画の運用が、視聴者の関心を引く効果的な手段となります。季節に応じた内容や映像は、視聴者の共感を引き出、企業理解を深める助けとなります。半袖やコートなどの来ている服・マスクの有無・iphoneなどのスマートフォンのバージョンなど気をつけておく必要があります。また逆に季節に合わせた動画を作る事もおすすめします。大学のテスト時期、夏休みの時期に合わせて知りたい内容をピンポイントで訴求することも手段です。”企業のことを広く知って、行きたい気持ちを醸成する=応募を促す”ために必要な情報と”企業の事を深く知って、自分の不安を減らす=辞退を防ぐ”ために必要な情報は異なります。採用ターゲットが今何を知りたいか?を考えて情報をだしていくことも大切です。6-4. YouTubeの場合のコツYouTubeでの会社紹介動画の運用では、SEO対策やクリックされやすいサムネイル作成などが重要となります。YouTubeは世界最大のビデオ共有プラットフォームであり、動画の検索エンジンとしての役割も持っています。そのため、SEO対策を施すことでより多くの人々に動画を見てもらうことが可能となります。一方で、あくまでもYouTubeは「不特定多数の人が見る」プラットフォームであり、企業の魅力よりも「再生数・登録者数」の方に目が行きやすいこと、悪意のあるアンチコメントなども発生する可能性があります。すごい良い企業でも「一般公開しているのに再生回数が16回」などの絶妙な回数だと躊躇しますよね。そのため、YouTubeで公開するときは、限定公開にするコメントを受け付けない(質問は別途受け付けているページをご案内する)登録者数を非表示にしておきましょう。YouTubeでの会社紹介動画の運用では、SEO対策とサムネイル作成が重要となります。これらを適切に行うことで、より多くの人々に動画を見てもらい、企業の認知度を高めることができます。7-1. 若手社員を参画させる若手社員の参画は、会社紹介動画の鮮度とリアリティを高める有効な方法です。 若手社員は新たな視点をもたらし、動画を視聴する学生や若手求職者に対する共感を生むことが可能です。彼らが自社の魅力を伝えることで、より説得力のあるメッセージを発信することができます。例えば、あるIT企業では、新卒入社1年目の社員を動画に出演させ、彼らの生の声を活用しました。これにより、学生や若手求職者に対して、実際の働き方や会社の雰囲気をよりリアルに伝えることができました。若手社員を動画制作に参画させることで、新鮮でリアルな視点を加え、視聴者に対する共感や説得力を高めることができます。あと、若手社員もインタビューされたりして「あらためて頑張ろう」と思える良い機会になると思います。インタビューされて話しているうちに、自分のやる気を取り戻したりしますもんね。7-2. 学生の目線に沿ったテーマとする会社紹介動画のテーマは、視聴する学生の視点や関心に沿ってはじめて意味があります。大人の事情や大人の合議で決めた動画のコンテンツが学生の興味や関心に直結していないと、視聴者の関心を引くことが難しいです。例えば、「広告業界で働くとはどういうことなのか?」や「どのようなスキルが求められるのか?」といったテーマで、学生の視点に立った内容を提供しましょう。最近であれば「転職した人が次どんな会社にいっているのか」とか「年収の伸び率はどのようなものか」も人気のテーマです。学生の目線に立ったテーマを設定することで、視聴者の関心を引き、効果的に会社の魅力を伝えることができます。7-3. 外注も検討する高品質な会社紹介動画の制作には専門的なスキルが必要であり、外部のプロフェッショナルに依頼することも一つの選択肢です。 プロのビデオ制作会社は、シナリオ作成、撮影、編集、効果音やBGMの選定など、動画制作に必要な全ての工程を手掛けることができます。これにより、プロフェッショナルな視点からのアドバイスや提案を受けながら、自社のイメージを的確に伝える動画を制作することができています。プロのビデオ制作会社に外注することは、高品質な会社紹介動画を制作するための有効な手段です。ただし、費用や時間、自社のニーズとバランスを取ることが重要です。私は思うのですが、企業の採用担当の皆さんには「学生とお話しする時間」を一番に使ってほしいなと願っています。全体まとめ会社紹介動画は、企業ブランディングと新卒採用における強力なツールとなります。その活用理由は、オンラインの会社説明会への対応や、SNSなどの媒体との相性の良さからです。しかし、作り続ける必要性や制作コストなどのデメリットもあります。そのため、動画の活用には、適切なテーマ設定や担当者の選定、出演する社員の選定などが求められます。また、動画運用のコツとしては、修正箇所の見直しやURLの運用、季節を捉えた運用などがあります。制作にあたっては、若手社員の参画や学生の目線に沿ったテーマ設定、さらには外注も検討ください。時間とコストのお金の使い方のバランスが大事です。これらを踏まえた上で、会社紹介動画を活用すれば、企業の魅力をより多くの人々に伝えることができます。特に重要なポイント1. 会社紹介動画は、オンラインの会社説明会やSNSなどの媒体との相性が良い。2. 動画制作には、適切なテーマ設定や担当者の選定、出演する社員の選定が重要。3. 動画運用のコツとしては、修正箇所の見直しや展開URLの運用、季節制を捉えた運用がある。4. 制作にあたっては、若手社員の参画や学生の目線に沿ったテーマ設定、外注も検討。ご質問にお答えします1本の動画の長さは?動画の長さは、その内容と目的によります。しかし、一般的には、視聴者が飽きないようなショート動画かの10分程度の動画が効果的です。40分など長い時間になる場合は動画を分割させましょう。制作のテンプレートってあるの?制作のテンプレートがご必要でしたらお声がけ下さい。以下の要素が含まれておくのが良いです。- イントロダクション:会社のロゴや名前を表示- 会社の概要:会社の理念やビジョン、事業内容を紹介- チーム紹介:主要な社員やチームの紹介- オフィスライフ:オフィスの様子や社員の日常を紹介- 結論:会社の連絡先やウェブサイトへのリンクを表示これらはあくまで一例ですが、見ている側が知りたいことは一通り網羅しています。この内容に加えて企業が取り入れたいオリジナルをいれていきます。制作会社の選び方は?制作会社の選び方は以下の点を考慮すると良いかと思います。- ポートフォリオ:過去の制作実績をチェックし、そのクオリティやスタイルが自社のイメージに合致しているかを確認します。- コスト:予算内で高品質な動画を制作できるかどうかを確認します。ただし、あまりに低価格な制作会社は品質に問題がある可能性もあります。また、大企業向けの動画を制作している制作会社なのか中小企業向けに制作している会社なのかを確認しておくと良いですよ!- コミュニケーション:制作過程でのコミュニケーションがスムーズに行えるかどうかも重要です。信頼関係を築けるパートナーを選ぶことが望ましいです。